女性起業家(11)

7月 30th, 2010

○     必要な支援

では、女性が起業する上で、必要な支援とはどのようなものがあるか。一つには、ご家族の理解も必要でしょう。また、お子様の問題があればそれなりの準備は必要だと思います。ただ、これらは第三者の支援というよりは、ご自身もしくはご家族にて解決された方が早く、望ましい。

私が考える支援とは、今、頭にあるものをまずは形にするということです。「こうしたい」「こんなものを作りたい」「こんな風に展開したい」的なある程度の大きな枠はほとんどの方がお持ちです。更に、いざ動き出せば実際に稼動できる体制を持っておられる方もおられます。ここでは、まず何をどのように…という内容を明確にすることからはじまります。簡単な事業計画作りとでも言いますか、目的をはっきりする、理想を明確にすることが重要です。

さらにその目標に対して、現状で何が出来るか、現状で何が不足か…を具体的に細かく認識することです。ここでは、自分の現状把握を完全にします。「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」の己の部分でしょうか。

そして、目標に対して何が足りないか、何をしなければいけないか、また何時までに、誰が何を…等、課題を見出し、解決策を探る、ここからは本当の戦略・戦術になってきます。要は、

理想(目的・目標)-現実=課題

の方程式に則り、対策を練り実践していく流れです。

さらに、全てを数値化し、より分かりやすい目標を分かりやすく追える体制を構築する必要があります。

まず大きくは、このような系統作業を流されることなく一貫して、一緒に築き上げていくことが重要な支援のひとつであると言えます。

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女性起業家(10)

7月 28th, 2010

では、短所は…、ビジネスの考え方の一つに、「現在は女性・5年後は男性」的なものがあります。見ての通り、今現在は女性に委ねる、そして将来は男性に委ねる…という意味です。男性がその間に育ってくれるのを期待するというのも一つですが、女性に多く見られるのは、既存のやり方を覚えるのは早い、会得した基本のやり方を自分流にカスタマイズし応用力を持つのも早い。結果が出るのも早い、早いがゆえにその先の発展性にかける。もっと言えば、今会得したその手法に凝り固まってしまう可能性が高いということです。仕事を4つの型に分類すると、

守―どんな道にも必ず存在する基本の型をただ只管に学ぶ段階

破―会得した型を破り、応用する段階

離―型を離れ、自然に自分にしか出来ない独自の方法を確立する段階

壊―現状を否定し、更なる新しい方法を見出し確立する段階

となります。この4項目で言えば、3つ目までは女性のスピードは目を見張るものがある。しかし残念なことに、4つ目に至る人は非常に少ない。ビジネスにとっての成長の歴史・会社にとっての成長の歴史は改善の歴史だと思います。今あるものがプランドゥシーの流れの中で高いレベルに行き着いたとしても、抜本的な改革や飛躍と呼べるものは同一線上には無い。社会通念上、このような考え方があるのは否めない事実だといえるでしょう。

また一つに、自分の力を過小評価しがちなのも短所といえるかもしれません。折角のチャンスにも、「そんな大げさな」とか「私にはそこまでの力もないし、そこまでの責任は持てない」「現状維持が幸せ」的な考えがあるのも否めない事実であると思います。

更に付け加えるとすれば、プライオリティーの付け方に難がある。順番に発生したものを、ただ順番にこなすということでしょうか。

長所短所とも、一部を列記しましたが、こういう内容を知った上で起業を目指すことは、スタートする前に失敗を予測し、成功の確率を高めることになると思っています。

ただ、誤解のないように…あくまでも一つの枠、一つの考え方にしか過ぎないということをご理解ください。

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女性起業家(9)

7月 26th, 2010

また、企業の良し悪しは、組織に属する一人一人の人材の能力に委ねられています。良い会社には良い人材があり、良い人材が高い結果を残し、その連続がより優秀な人材を育成する、という文化を持った会社は強い。要は人材育成、所謂「育て」です。

育てる…この言葉で連想されるのは間違いなく女性です。人材育成とは、その人間を未知の世界へチャレンジさせること、そして適正な結果を出させ、経験という自信を付けること。この連続であると思います。その途中においては、慈父の厳しさと、悲母の愛のような心で相手を見つめないといけない。諦めの早い人種より、粘り強く見つめ指導する人種でないと人の育成は出来ないのです。

女性は、全く経験の無い妊娠から、全く経験の無い出産、子育てができる唯一無比の存在である。育てるのが、枯れても仕方がないと諦められる植物ではなく、たった一度の失敗も許されない人間を育てることなのですから、育てられた男性よりも、育てる経験、また育てるDNAを持った女性に適うはずが無い!

一部ではありますが、長所に挙げられるのではないかと思います。

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