歴史の証言から学ぶべきこと(3)

4月 7th, 2010

ある時、和子さんが空襲から逃れ防空壕で身を潜め、米空軍が飛び去った後、外に出た。眼の前に軍服を着た青年が立っている。自分の身が危機に晒されているとき、何とも心強いではないか。驚くべきは、その青年が自分の兄だったことである。偶然と呼ぶには意味が軽すぎる。なぜなら彼は、世界一と称された「戦艦大和」に乗艦しているはずなのだから。
そのときは、たまたま年に一度あるかないかの非番であったらしいのだが、それにしても頼るものの無い彼女たち姉妹にとっては、神様の贈り物のように思えたことだろう。
何とも、不思議なことだと…、今も彼女は不思議がっている。

その本人こそ、戦艦大和の生き残りである、細谷太郎氏である。
一家にたった一人しか居ない男性。勿論長男。彼女の両親も、また姉妹も頼るべきはこの長男、太郎氏しか居なかったはずである。
太郎氏19歳、志願兵として兵役。家族の思い…察するに余りある。

歴史の証言から学ぶべきこと(4)へ続く・・・

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